『ガウディの伝言』から先人に学ぶこと

今回は、『ガウディの伝言』という本です。今まで、ガウディやサグラダファミリアには一切興味がなく生きてきました。

ただ、この本を読んだ後には、スペイン行きの飛行機の値段を調べていました笑いや、かなり高いですね。行けるのは当分先ですね。

そのぐらい実際にサグラダファミリアを見てみたくなりました。さて、今回は『ガウディの伝言』を読んで、勉強になったことを3つに絞って書いていきます。

皆さんの参考になれば幸いです。

1機能と構造と象徴

ガウディの天才性の一端は、機能とデザイン(構造)と象徴を常に一つの問題として同時に解決していることにあると思います。ある機能が必要になると分かったとき、それをただ付け加えるのではなく、デザイン的(あるいは構造的)に解決し、しかもそれが然るべき象徴の全体もしくは一部を構成するように考えている。

『ガウディの伝言』より

この考えが非常に参考になりました。ただデザインが良いということだけでなく、機能面でも素晴らしいものって素晴らしいと思います。

他の本で読みましたが、例えばイスなどはわかりやすい例です。いくらイスのデザインが素晴らしくても、長時間座るに耐えないものであれば短命に終わるでしょう。

特に、生活と関係するもののデザインはかっこいいものに越したことはないですが、機能面も大切にしていきたいなと改めて感じました。

ガウディの建築物も、奇抜に見えるデザインも実は建築物の耐久性を上げるために必要なものであるということが書いてあります。

また、デザインを自然のものから参考にしているということも書かれています。例えば、植物の構造を建物に取り入れて、設計を考えているそうです。

2職人の精神

自然の中にある秩序を読み取っていくガウディの手法は、科学者的というより、職人的なものだったと私は思います。自然を言語で捉え、理論や公式を打ち立てていこうとするのが科学者の精神であるとするのなら、自然を直感的に捉え、自分の手を信じて、とりあえずものを作ってみようとするのが職人の精神です。その中で、多くの失敗から学んでいく。

『ガウディの伝言』より

自分の手から作り出して、失敗しながら学んでいく。ガウディのこんな姿勢に非常に惹かれました。今後、デジタル全盛の時代が来て、ほとんどのことが仮想現実の空間で事足りる時代になると思います。

それはそれで良いことだとは思います。ただ、自分の手を使って考えながら物作りをするということはこれからも続いていくのではないでしょうか。

それをAIがサポートしてくれることはあるかも知れません。ただ、趣味になったとしても直感を働かせて、ものづくりもすることは大切だと感じます。

3サグラダ・ファミリアの意味

(サグラダファミリアの完成について )

それが「何のためなのか」という根本的な問いを見失わないようにする必要はあると思います。

これは、サグラダ・ファミリアに限らず、現代の社会全体に通じている問題かも知れませんが、手に入れられるものをできるだけ早く、多く得ようとする。そのための効率を最優先にする。それは時として、もちろん大切な場合があるでしょう。しかし、その先にある「何のために」、あるいは「それは本当に多くの人を幸せにすることなのか」という問いを、勇気を持って、根気強く、冷静に考え続けることは、もっと大切ではないかと思います。

『ガウディの伝言』より

「何のためなのか」という目的意識が非常に大切だと感じています。仕事とかでも、物事に過度にフォーカスを当てることによって「何のため❓」っという意識が薄れていっています。

大切なのはいかに全体を俯瞰視できるかということにつきます。そんな人が組織に一人いるだけでも、組織の方向性がぶれないので大切なことだと考えています。

この本を読んで感じたことは、「自然から学び、目的を見失わないよう全体を見るようにする」ということです。このことを今後の仕事に活かしていきたいと思います。

以上が、『ガウディの伝言』から先人に学ぶことになります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です