今回読んだ本は、『テクノロジーが予測する未来』という本です。著者である伊藤穰一さんのYouTubeを観て、これからの時代はweb3が来る!と思い、読んでみました。
私にとって耳慣れない言葉も多かったのですが、以前読んだ『2040教育のミライ』のおかげで未来の技術についてのある程度の知識を身につけたおかげでなんとかなりました。
今回は、本書を読んでweb3時代にどのような働き方をすればよいか、DAOという組織で実際にどんな実践例があるかなど、大きく3つに分けて書いていきます。皆さんの参考になれば幸いです。
1web3時代の働き方
web3では、個人の働き方は「組織ベース」ではなく「プロジェクトベース」になっていきます。その主体は、「DAO」です。DAOは会社組織ではなく、プロジェクトごとに立ち上げられるので、個人は、自分が興味を持ち、貢献できそうなDAOを見つけるごとに「参加する」というかたちで働いていくことになります。
『テクノロジーが予測する未来』より
「プロジェクトベース」まさにこれは、以前ブログでも書いた「探究学習」の考え方に似ています。未来は、学校での学習と社会へ出たときの仕事の内容が地続きになりそうでワクワクしますね。
このままいけば、学校で学んだことが社会に出ても活かせるような気がします。これが働き方の自然な姿なのかもしれません。
となるとやはり学校教育もシステムを変えていく必要があると考えます。例えば、標準時数といういわゆるやらなければいけないことを減らすという方法があります。
今は、カリキュラムマネジメントといって、教科を横断するような形で学習を進めることができます。この方法を使えば、余った時間でプロジェクトベースの学習が展開できると考えています。
本当に今の教育現場は余裕がなくて、やらなければいけないことがたくさんあります。大人も子どもも「遊び」が全然足りていないなと感じます。
まあ、標準時数が減るということはあと10年くらいはないので、自分で工夫して余白を作るということが必要になりと考えます。そのためには、仕事の優先順位を見定めてやることが必要不可欠です。
2web3時代の教育に必要な2つの資質
すでに「プロジェクト・ベース・ラーニング」という考え方はありました。これは、プロジェクトを達成するには何が必要かを考え、学んでいくというコンセプトですが、タンさんのいう「パーパス・ベース・ラーニング」は、プロジェクトの前に「目的」がある。
そこでもう1つ、今後の教育で重要になってくるのは、「クリエイティブ・コンフィデンス(自分の創造性に対する自信)」です。web3のDAOに代表される分散型(非中央集権型)社会では、「私はこんなことができます」「こういうのはどうでしょうか」と自分から手を挙げることが必須です。クリエイティブ・コンフィデンスのない人間が活躍するのは難しいでしょう。
『テクノロジーが予測する未来』より
「クリエイティブ・コンフィデンス(自分の創造性に対する自信)」これがweb3の時代の教育には必要になってくるでしょう。
子どもの持ち味・個性を活かし、創造性に対して否定するのではなくて、自信を持たせていく。となると、大人の役割は教えることではなく、一緒に考え歩いていくことだと考えます。
ティーチングではなく、コーチングですね。子どもも自信をなくしていくこともあるので、励ましながら一緒に取り組んでいく。そういった態度が今後求められていくのではないでしょうか。
コーチングは、以前本を読み自分なりに実践しているので、今後さらに理解を深めていきたいなと思っています。ですが、実際学校現場で「なんでもいいよ!」と認めていくのはシステム上難しいところがあります。
なので、やはりシステム自体を疑いながら、自分ができる最大限のことをしていくしかないようです。しかし、そこにおもしろさがあると思っているのでやれるだけやってみます。
3実際のDAOの事例
ほかに僕が注目しているものでは、別のDAOでトークン化されたカーボンクレジット(温室効果ガス排出枠)を購入し、ひたすらトレジャリー(DAOの金庫のようなもの)に保管していく、というDAOもあります。このDAOがカーボンクレジットを買い込むほどに、炭素市場のカーボンクレジットは減り、需要と供給のバランスの関係でカーボンクレジットの価格は上がっていきます。すると企業からすれば、高騰したカーボンクレジットを買うよりもCO2削減に取り組んだ方がコスパがいい、となるので、結果的に地球温暖化の抑制につながるというわけです。
『テクノロジーが予測する未来』より
DAOの事例や、DAOの仕組み自体は本で読めば理解はできます。ただ、実際にDAOをやろうとするとどこから始めようかわからんです笑
もっとDAOについての理解を深めるために本を読んだり、YouTubeを見たりしましたがまだまだわからんです。
個人的にもDAOはやってみたいと思うのですが、小さいグループからでもできるのでしょうか。DAOの分散自立型の考えは非常によいので、もう少し研究していきたいと思います。
以上が、『テクノロジーが予測する未来』を読んで学んだ3つのことになります。
最後までお読みいただきありがとうございました。