『限りある時間の使い方』を読んで、時間について思うこと

どうも、、れおです。最近はインプットがちな日々を過ごしております。少しずつでもこのブログにアウトプットできるよう、地道にがんばります。本日紹介する本は『限りある時間の使い方』です。

最近よく本屋で見かける本で、気になったので読んでみました。扉のページに書いてあったのは、「生産性とは、罠なのだ。」最近はコスパではなく、「タイパ」という言葉が流行っているそうです。

「タイムパフォーマンス」の略でいかに最短の時間で効率よく物事を進められるかということだそう。なんでも、最近では映画も倍速で見る人がいる人もいるとかいないとか。すごいですよね。

少し話がそれましたが、この本はそんな効率重視、生産性からは違った時間の使い方について述べている本です。私もはじめはよくあるタイムマネジメントの本かと思いましたが、非常に参考になる良書でした。

効率よくやればやるほど、その分仕事がたくさん舞い込んでくる。資本主義をからめ、著者の実体験も含め非常に説得力のある本です。

今回は、特に私が響いた3つの点について詳しく述べていきます。みなさんの参考になれば幸いです。

1資本主義と時間

限りある時間を未来のための道具にしてしまうのは、僕たち自身のせいばかりではない。何もかも単なる道具とみなす経済システムのなかで生きていれば、そうなるのも当然だ。

資本主義とは、あらゆるものを道具化する巨大な機械であるといっていい。地球の資源、時間、あなたの能力。全ては将来的利益を生むための手段だ。そう考えれば、資本主義社会の大金持ちがなぜ不幸であるのかも理解できる。

かれらは自分の時間を、利益を生むための道具として使うことに長けている。それが資本主義社会での成功の定義だ。ところが時間を有効活用することに躍起になるあまり、彼らは現在の生活を、将来の幸福に向かうための移動手段としか考えられない。現在を楽しむことができないのだ。

『限りある時間の使い方』より

私が気になったのは、時間と資本主義の関係です。時間を道具のように使い、タイムマネジメントをすればするほど仕事が増えて壊れていく。この既視感はと考えていたら、『モモ』の世界観と非常にそっくりです。

「モモ」から学ぶ、話の聞き方のコツ

上記のブログは、モモについての記事ですがよろしければお読みください。今回、私が既視感を覚えたのは、『モモ』に登場する灰色の男たちです。この灰色の男たちは人間から時間を奪うことで生きながらえています。

登場人物の一人である、床屋の主人は灰色の男たちにそそのかされ、いわゆるタイムマネジメントを行います。そうすることでたくさんのお客の髪を切ることができましたが、当の本人は全く幸せなならずにせっかちでイライラするようになってしまいます。

私は逆にこの『モモ』の世界観を到来をかなり前から予測していた、ミヒャエル・エンデに感動します。まさに今、灰色の男たちがそこらじゅうにいる気がしています。

資本主義社会の中で、灰色の男たちが作っている「時間貯蓄銀行」にみんなが揃って将来の時間を預けているようです。「今」という瞬間よりも未来の幸福を願って。

資本主義については、様々な問題がありポスト資本主義なるものも考えられています。今後は、本書のように「今」を大切にする生き方が主流になると考えています。

2余暇を無駄にしないために余暇を無駄に過ごすこと

将来のためにならない過ごし方をすると、なんだか悪いことをしたような気分になる。

でも本当は、余暇を「無駄に」過ごすことこそ、余暇を無駄にしないための唯一の方法ではないだろうか。

何の役にも立たないことに時間を使い、その体験を純粋に楽しむこと。将来に備えて自分を高めるのではなく、ただ何もしないで休むこと。

一度きりの人生を存分に生きるためには、将来に向けた学びや鍛錬をいったん忘れる時間が必要だ。

『限りある時間の使い方』より

無駄にしないために無駄に過ごすという逆説的な考えですが、なんか納得してしまいます。

どうしても「何かやらなきゃ」みたいになりがちですが、一回そんなことを忘れて感覚的に過ごすことも必要なのかなと最近は思います。

最近、目を閉じて視覚以外の感覚を研ぎ澄ますワークショップに参加してきました。そこでわかったことは、日頃いかに視覚以外の感覚を使っていないかということです。

おそらく視界が一番効率的に情報を取り入れることができるので、それ以外の感覚は無くしてしまった方が効率的だと。他の感覚は麻痺させているような気もします。

目を閉じて森の中を歩くことで、聴覚、触覚、嗅覚が研ぎ澄まされ、さぼっている感覚を取り戻すことができました。

これからは、森の中で何もしないでぼーっとしている時間も取り入れていきたいなと強く感じました。

3人間関係に好奇心を取り入れる

他人と一緒にいるかぎり、予測不可能なことは避けられない。だから、好奇心を味方につけたほうがいい。好奇心を持っていれば、相手の行動を自分の基準で判断せず、ニュートラルに受け入れることができるからだ。逆に好奇心を持たず、相手が「こうすべき」と考えていると、つねに失望や苛立ちを感じることになる。

『限りある時間の使い方』より

これは、普段から意識していることですが、相手に興味を持つこと。これは非常に大切なことだと思っています。

他人がどんなことを考えているのか、なぜそれが好きなのか・嫌いなのか。こんなことに興味を持ちながら話を聞くことで、自分も相手もよりよく過ごすことができる。

例えば、相手が「チェーンソーマン」というアニメが好きだと言います。私はそのアニメのことは何も知りませんが、なんで好きなのと聞いてみました。そうしたら、その相手が1話だけでもとても熱く語るではありませんか。

正直、凄いと思いました。アニメの1話だけでここまで熱く語られると、ついついみたくなってしまします。実際にアニメを見ましたが、確かに面白いので続けて見てみようかと思います。

私は、そんな感じで、相手の好きなことを聞いてみてとりあえず体験することを結構な期間で続けています。そうすると、自分の世界が広がり、相手とも素敵な関係を築くことができます。

今後もこの活動❓を続けていきたいと思います。

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