『脳と森から学ぶ日本の未来』を読んで、暮らし方を考える。

突然ですが最近、森にハマっています。少し前に、目を閉じて隣の人に先導してもらいながら森の中を歩くというワークショップに参加しました。

それが非常によかったのです。日常生活でいかに視力に頼っていたかということがよくわかりました。特に、聴覚と触覚が鋭敏になりました。これから個人でもやっていきたいなと思います。

さて、今回はその森に関する本です。『脳と森から学ぶ日本の未来』と言う本です。結論から言うと、非常に面白く、実践したくなる本です。

今回は、私が特に共感した3点をお届けします。皆さんの参考になれば幸いです。

1狩猟採集の時代

ここで人類の変化を見てみよう。人類は、約一万年前から農耕が本格的に始まるまでは狩猟採集の時代である。この時代は驚くほど期間が長い。学校教育ではこの事を詳しく教えていないが、狩猟採集文化時代こそ、人類史上最も長く、最も意味のある時代であると私は思っている。狩猟採集と教育、狩猟採集とAIを組み合わせた未来は、大いに意味がある。

『脳と森から学ぶ日本の未来』より

狩猟採集時代、この言葉は最近私が読む本によく出てくる言葉です。人類のうちほとんどは狩猟採集の時代であり、農耕牧畜から今に至ってはまだ始まったばかりということであると。

私が今まで紹介してきた本の中にも似たような展開の本があったような気がします。

『遊びが学びに欠かせないわけ』読んで、未来の学校に必要だと感じたこと。 

これです!ただしかし、この上記のブログには文化人類学的なニュアンスが書かれていないので、もし興味があれば、こちらの本もおすすめです。

狩猟採集時代はとても大切だと思うのですが、一体そこから何を教えれば良いのでしょうか。一つは、遊びだと思います。当時は、自由な遊びの中でルールや社会性を育んでいたようです。

確かに今現在では、自由な遊びはなかなか許されないですよね。ゲームやおもちゃなど魅力あるものもあり、学校が終わったら塾や習い事のオンパレード。これでは、自由な遊びができるような余白はありません。

だからこそ私は、娘に対しては自由な遊びを自由にやってもらい(私も参加している)、学校教育でも自由遊びの要素を取り入れた教育をやってもいいのではないかと思います。

自由な発想で遊びを考える子どもってすごいですよ!ほんとに。

2進化するために

しかも、変革者や新しい進化の主役は、その生物のむしろ欠点だと思われていたところから始まる事が多い。「肉鰭類」が持つ「速く泳げないし、遠くまで泳げない」という欠点がある種致命的で、劣等生も良いところだ。ところがその「魚らしからぬタイプ」が「上陸」というとんでもない偉業を果たし、人類である私もあなたも生まれたのである。

『脳と森から学ぶ日本の未来』より

なるほど、革命や進化するためにはむしろ欠点に目を向けると。私の場合は学校教育の中で仕事をしているので、いわゆる劣等生と呼ばれる子どもたちが気になります。

今の学校は基本的には学力至上主義のようなところがあります。したがって、勉強ができな子は劣等生の烙印を押されてしまうと。

その劣等生たちが、いずれは学校の教育システムのパラダイムシフトを起こすような気がしますね。わたしもそれが実現できるような、新しい枠組みを作っていきたいと思っています。

3自給遊園モデル

⑥文化面の特色は、「自給遊園にとって、ある意味もっとも大切だ。これがないと、共同体は存続の意味をなくす可能性がある。そもそも、人類は「ホモ・サピエンス」ではあるが、ヨハン・ホイジンガのいうように「ホモ・ルーデンス」すなわち「遊ぶ人」でもある。ホイジンガの著作に深入りはしないが「遊びこそが文化を生む」

『脳と森から学ぶ日本の未来』より

自給遊園とは、自給自足のシステムが働いている村のようなものですかね。そこには文化が大切だと言います。なぜ文化がいらないのでしょうか❓

じつは、これに関係する本を実は次にブログに書こうと思っています。ちなみにタイトルは「暇と退屈の倫理学」といいます。

ホイジンガの「ホモ・ルーデンス」もとてもおもしろそうな本なので読んでみたいです。本書によると遊びが文化を生むようですね。より遊ぶことが大切なのだと思いました。

特に自由な遊び、岡本太郎のいう自分を爆発させるような遊びを今年はやっていきたいですね!!

以上が、『脳と森から学ぶ日本の未来』を読んで、暮らし方を考えるになります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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