能について学ぶ 第二話 『いざ、千駄木』

さて、第二回目は実際に能を観にいった。前回は「三信七疑」というテーマで、本当に能はいいものなのかと懐疑的なところで終わった。

能について学ぶ 第一話「三信七疑」

結論から言うと、「正直そこまで魅力を感じなれなかった」というのが感想である。いや、国立能楽堂は素晴らしい場所で、庭園も魅力的だった。

実際の能舞台も、特徴的な構成で非日常の異空間で良き場所であることも間違いない。だが、肝心の能は❓が多かった。まったく予習しなかった私も悪い。

ただ、予習しなくても直感で良いと思える場所があると何となくイメージしていた。

最初に能の解説をしてくれるのだけど、この時点で脱落してしまった笑

前日にどぶろくを1本飲んだのが完全にいけなかった…

素敵な解説だと思ったのだけれども、お姉さんの煌びやかなスカートしか覚えていない…

その後、狂言「引括(ひっくくり)」を鑑賞。これは起きていた笑 

内容も夫婦のいざこざと現代にも通じる話で面白かった。時間は20分くらいかな。面白い動きの時には実際に笑いも起きるなど、場をあたためる役割もあるのではないかと思った。

そして能「雲林院」。「伊勢物語」を知っている前提で話が進むことを能が終わってから知った笑

主人公は在原業平。私は日本史が比較的好きなのだが、もう覚えてはいない。

はじめに、「公光(キンミツ)」というワキ(脇役)が登場。

ここからすでに眠くなる。字幕がついているのだが、字幕の歌の意味がわからない…いい声だなとは思うけど、まるで外国語のような会話が永遠と続く。そんな状況にやはり脱落してしまう。

結局、夢か現か、そんなまどろみのなかで能が進んでいく。上映時間は100分。これをやる演者の方々もすごいと思うが、観る方もなかなか気合を入れる必要がある。

前日にどぶろくを1本飲んだのが完全に間違いだった。後悔する中でも能は進んでいく。ただ、後半の在原業平の霊が舞を舞うところが唯一脱落しなかった場面である。

ここは、動きというか所作が現実離れしていたのが、非常に魅力的だった。単純に美しいと思った。後から、能をよく観ている方に聞いたら、その場面がやはりクライマックスだったとのこと。

小鼓や笛と、歌や踊りそれらが混ざって何とも言えない良さを感じた。ただ、全編通して非常にスローである。これが能の良さなのか❓まだ、今の段階ではわからないことが多すぎる。

一通り観てからの感想を以下にまとめる。

感想交換会が良かった。

観る人によって、感想がかなり違うところが面白かった。 能の楽しみ方はいろいろある中で、共通する部分もありそうだなと感じた。

わりと寝ていたこともあり笑、わたしはまだ能については懐疑的である。 また、能のバックボーンをもっと知ることで、新たな伝統を創ることができるのではないかと今だに思っている。

これから能カレッジで学ぶことで、その根底に流れているものを感じ、創造のエネルギーにしていきたい。 能を生活に取り入れると、めちゃいい!という視点で広めていきたいなと。

しつこいようだけど、良さそうだなとは思うが、まだ懐疑的笑

わからなさが増えたことで、より能を学びたい欲が高まった。

第三回の能カレッジも、前のめりに参加していきたい.。

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