坂本さんが発表された『async』のタイトルの「a」は否定の接頭語で、「sync」、つまり「synchronization」🟰同期、調和、あるいは再現性という、この世界を統べる秩序を否定するものでした。
この一節は、福岡伸一さんの言葉です。本書に感銘を受けて、坂本龍一さんのアルバム『async』をレコードで購入しました。
『音楽と生命』より
このアルバム、何というかいい感じに心地悪い笑
娘もこのアルバムを聞いた瞬間、もうこの曲やだ!といってました笑
いい意味で、秩序が保たれていない野生の音楽といえるでしょう。でも、だんだんとこのアルバムに合わせにいってしまう自分もいます。非同期に同期する、そんな状態になります。
でもそれは、坂本さんが望んでいたことではないと思います。上記の引用にあるように、このアルバムは再現性も否定しているからです。
できれば、最初感じたいい感じに心地良くない。そのファーストコンタクトを大切にしたいと思います。
リピートできる時点で自然の音ではないのですよね。それを教えてくれたのが『音楽と生命』、そして『async』というアルバムです。
ぜひ読んで、聴いてみてください。特に一回目の感じを味わってください!