1月7日 ベトナムの旅 5日目
この日は、ビントゥアンという山間部の地域のコーヒー農園に見学に行きました。かなり貧しい農家さんたちの地域だと事前に話は聞いていました。実際に行ってみると、環境的な貧しさは確かにありました。厳しいなあと。
でも、豊かさも同時に感じました。たくましく生きているなんて上から目線なことは言えません。ただ、厳しい環境の中でお互いを支え合うがありました。
でも、私が見ているのはほんの一部なので、実際はそうではないのかも知れません。ただ、そこには笑顔がありました。そこにトイさんが繋ぎ手として、同じ目線で関わっているように見えました。困っている人がいたら、余裕のある人が手を差し伸べていくようなコミュニティを『チョンキンマンションのボスは知っている』という本で知りました。
今ならより理解を深められそうな気がするので、帰国したら再読します。今回お邪魔した農家さんは、昨年8月の『奨学金授与式』に出会った小学生の子もいました。久しぶりに再開できて嬉しかったですー!また、8月にも会えると思うのでワクワクです。
いくつかのお家にお邪魔したあと、今年のSCAJにも参加していた農家さんのところへ。ビントゥアン農家さんが集まる昼食会。とても、豪華な食事でこれぞ祭!という感じ。乾杯の前に黒田さん、トイさんから一言。黒田さんの優しい言葉、日本とベトナムのあたたかな繋がりを感じます。
トイさんのお話。コーヒー豆売買の透明性と公平性。お互いのための契約の確認。時折語気が強くなることもあり、終始真剣な眼差しで語っていました。普段とは違うテンションの話しに、トイさんの本気度が伺えました。
ベトナムの方はいい意味でのゆるさがあると思っています。その中でこのような厳しさがあるのも大事なのだなと感じます。今年は、コーヒー豆の収穫量が前年よりかなり少なかったようです。原因は主に天候と虫とのこと。
天候や虫をコントロールするのは難しいですよね。でも、温暖化が進むことでコーヒーの生産はより難しくなると思われます。2050年にはコーヒーをほとんど飲めなくなってしまうという問題があります。その事を体験を伴ってリアルに感じられました。
気候問題だけではなく、後継者の問題もあるでしょう。美味しいコーヒーを味わい続けるためには様々な課題があります。私にできることは何か。それは、私がどう生きるかを問われているような感じがします。
私は、今の仕事である教育で貢献していきたい。教育は未来への投資でもあり、今をどう生きるべきかを子どもと共に考えていくことでもあるからです。コーヒーが飲めなくなる2050年問題を変えていくのは今の子どもたちです。その子どもたちとどう生きていくかを共に考えていくことが重要だと考えています。
すぐに成果は出ませんが、より良い今や未来を生きていくためには教育の力が必要不可欠です。
まずは私がより良い生き方を探究して、実践していきます!future!