3人の哲学者から学ぶ、日常生活に活かす哲学

最近、「史上最強の哲学入門」という本を読みました。

前々から読みたいと思っていてやっと読めました。

「哲学」今まで勉強したことない分野で、少し難しいなと感じていました。

しかし、この本を読むと、とてもわかりやすい。

わかりやすくて面白いと思いましたが、哲学は私たちの日常に一体なんの役に立つのか❓

読んでいてふとそんな疑問が浮かびました。

哲学を実生活に役立てることを意識して読むと、3人の哲学者の考え方が使えるなと思いました。

今回は、その3人の哲学者の思想と私の考えをセットで述べたいと思います。

私が紹介する3人は、真理を追求した人たちです。真理とはなんぞや❓と思うでしょう。辞書で調べると・・・

1 いつどんなときにも変わることのない、正しい物事の筋道。真実の道理。「永遠不変の真理」「真理の探究」

 哲学で、

㋐思惟と存在あるいは認識と対象との一致。この一致については、いくつかの説がある。

㋑プラグマティズムでは、人間生活において有用な結果をもたらす観念をいう。

 3 仏語。真実で永遠不変の理法。真如。

goo辞典より

この中では、1番が私のイメージに一番近いです。

「絶対的に正しいことは何か❓」これを哲人たちはその頭脳で考えていたのでしょう。

1ソクラテス 本当の「無知の知」とは

はじめに紹介するのは「ソクラテス」大先生です。

「結婚したまえ。良妻を得れば幸福になれるし、悪妻を得れば哲学者になれる」

「史上最強の哲学入門」より 

という名言を残したそうです笑

それはさておき、今から2400年ほど前のことですね。

当時は、「絶対的な真理はない」「真理なんて人それぞれだよね」という「真理の相対化の時代だったそうです。

何か今の時代に似ているなあと思います。「幸せなんて人それぞれだからなあ」「それなりには考えてるけどみんな違っていいよね」ある意味平和な時代です。

「相対的なものしかないよね」と人々が考えるようになりと何が起こるか。

それは、「思考の停止」です。みんなが「いいね」と思えるような共通の真理の探究をやめることで、考えることをやめてしまう。

「それはダメだ!」といって登場したのがソクラテスです。

ソクラテスは、知識人たちに「何で❓」という問答法を繰り返すことにより、考えることの大切さを解きました。

そこで、「無知の知」と呼ばれる有名なフレーズが出てきます。

「無知の知」は、私なりに解釈すると、様々なものに好奇心を持ち続けるということです。

それが、この先生きていく上では必要なのではないでしょうか。

私は、ソクラテス大先生から、「なぜ❓」と自分に問う習慣が大切だと学びました。

例えば、ブログを書いて「私は、〇〇だと考えます。」と主張したときに、「なぜその考えに至ったか」を問うことを意識しています。

そうすることで、自分の中で思考し、より深い考えにたどり着くことができるからです。

ありがとう、ソクラテス大先生。

2カント 人間にとっての真理は存在する!

カント大先生もまた、絶対的な真理などあり得ないという意見に対して、戦った哲人の一人です。

私が特に共感した文章を引用します。「絶対的な真理などあり得ない」という意見に対し、

「いや、そんなことはない。経験の内容は人それぞれだが、経験の受け取り方には、人類共通の一定の形式がある。それはすなわち、その共通の形式に基づく範囲内では、みんなが「そうだね」と合意できる概念が作り出せるということだ。したがって、人間として普遍的な真理、学問を打ち立てることは可能である。」

史上最強の哲学入門」より

この文を読んで、「思考の整理学」をふと思い出しました。確か、人間の経験を一般化したものとして、「ことわざ」があるということを言っていた気がします。

カントのこの考えは、「ことわざ」が証明しているのではないかと考えます。

もう少し、身近な例だと「〇〇あるある」もそうでないかと思います。

この文章から私が学んだことは、「このブログを通して、自分の経験を一般化し、有益なものにする」ということです。

私は、今まで30数年間様々な経験をしてきました。他の人には真似できない完全オリジナルです。

さっきの言葉を使うと、自分の個別の経験を「ことわざ」として一般化できればと考えいています。みなさんが納得できる「ことわざ」を作っていきます!

ありがとう、カント大先生。

3レヴィナス 「他者」から真理を求める

最後は、レヴィナス大先生です。

レヴィナスは、他者から真理を求めた哲人です。

ここでいう他者とは、「違うと否定するもの」「囲いに含まれないもの」のことです。

現代でいう、「アンチ」のようなものでしょうか。

「アンチ」と聞くと、ネガティブなイメージがあると思います。自分にとって都合の悪いもの、できればいない方がいいと言った感じです。

しかし、レヴィナスはこの他者が真理のためには重要であると考えました。

以下引用します。

「他者とは、私という存在を自己完結の独りぼっちから救い出してくれる唯一の希望であり、無限の可能性である。」

「史上最強の哲学入門」より

スーパーポジティブですね笑

確かに、他者がいなければいわゆる自己満の世界になってしまいます。

自分と違う考えの他者がいることで、真理にたどり着こうとする好奇心が生まれるのではないかと思います。

私が考えたことは、このレヴィナス大先生の考えを日常生活にも取り入れていきたいということです。

今まで、自分の考えを否定されることは数えきれないほどありました。若い頃は、その度に辛い気持ちになってしまうこともありました。

しかし、レヴィナス大先生のように考え方を変えると、「自分の考えを否定する他者がいるから、自分が成長していける」ということになると考えます。

否定されることを肯定的に捉えていきます。

ありがとう、レヴィナス大先生。

以上が、3人の哲学者から学ぶ、日常生活に活かす哲学です。

最後もでお読みいただき、ありがとうございました。

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