好奇心の向くままに知識の幅を広げるメリット

今日は、このブログの核になる「好奇心」についての記事を書きます。

「RANGE 知識の幅が最強の武器になる」という本を読みました。

今の自分のライフスタイルである「好奇心の向くままに知識の幅を広げる」につながる内容が書いてあるなと思い読んでみました。

本の帯に、「スペシャリスト」よりも「ゼネラリスト」ということが書いてありました。

「ゼネラリスト」を辞書で調べてみると、「いろいろな分野の知識や能力をもっている人」とのこと。

この本の中では、「スペシャリスト」と「ゼネラリスト」を比較する場面が多くあります。

気をつけるべきは、筆者は「スペシャリスト」がダメであるとは言っていない点です。

しかし、今後は「ゼネラリスト」のような人材が必要になると述べています。

「好奇心の向くままに知識の幅を広げる」つまり「ゼネラリスト」になるメリットは何なのかということを3つの視点で語ります。

1自分の考えを客観視することができる。

本の中で、テトロックという方が「スペシャリスト」を「ハリネズミ」、「ゼネラリスト」を「キツネ」と名付けている部分があります。その説明を引用します。

「でかいことを一つだけ知っている」視野の狭いハリネズミと、「たくさんのことを少しずつ知っている」統合的なキツネだ。

ハリネズミ型の専門家の視野は狭いが深い。

一方のキツネは、テトロックによると「様々な流派から意見を取り入れ、曖昧さや矛盾を受け入れる」。ハリネズミが狭さを代表する一方で、キツネは一つの領域・理論の外側に生息し、広がりを実現する。

「RANGE 知識の幅が最強の武器になる」

なるほどなあと思いました。

一つのことを突き抜ける程研究することはとても大切ですが、それが裏目に出てしまうこともあるなと考えました。

もちろん専門家になることは素晴らしいことだと思うのですが、深く知っているが故に自分の考えを客観視できなくなるのかなと思います。

例えば、私は教育関係の仕事をしています。日々、子どもとかかわり指導技術ウを高めようとしています。

そして、経験を重ねるうちに、自分の教育観や仕事観ができつつあります。

おそらくですが、このままこの仕事を突き進めていくと、不安になることがあります。

それは、他業種の人に批判されたり、同業者から意見を言われたりしたときに自分の考えを正当化する可能性が高いということ。

自分が、これだけ研究しているのだからという考えになり、相手の意見を謙虚に聞くことができないかもしれない・・・

だからこそ、他業種のことも学ぶことで、自分が今学んでいいることは正しいのかを客観的に判断することができると考えます。

2未来を予測して対応することが上手くなる。

先ほどの、「ハリネズミ」と「キツネ」の話に戻ります。未来を予測する実験を行ったところ、「キツネ」の方が良い成果をおさめたようです。

その理由について、本書から引用します。

優れた予測者は、積極的なオープンマインドを持ち、非常に好奇心が強く、自分と反対の見方を検討するだけでなく、赤虚的に反対の意見を求めて領域を超えていく。

「幅がなければ、深さは不適切になるかもしれない。」

「RANGE 知識の幅が最強の武器になる」

確かに、様々なことを知ることで、応用力が身につくと考えます。応用力があると、今までに無いような状況にも柔軟に対応できるようになるだろうと思います。

私の例で考えると、子どもをどう育てるかということです。様々なアプローチがあると思います。

学校教育で言えば、国語・算数・理科・社会・英語などの教科教育を通して、ゴールを設定します。

もちろん、それだけでも良いのですが、その中に別のアプローチがあると子どもの考えがより豊かになるのではないかと考えます。

例えば、アート思考などの芸術的アプローチや、仮説思考などのビジネス的アプローチなどです。

様々な方向から指導していくことは、とても大切なことだと考えています。

新しい学習指導要領では、カリキュラムマネジメントと呼ばれる教科間で連携して指導していくことが書かれています。

例えば、理科で磁石の勉強をします。理科で磁石の性質や働きを理解した上で、図工で磁石を使ったおもちゃを作ります。

そこで学んだ仕組みや工夫について国語で作文を書くことで実際に生きる知識となります。

生きた知識が、この不確かな未来を予測する力になるだろうと考えています。

3「水平思考」により新たな価値を生み出せる。

まずは、「水平思考って何❓」という感じですよね。該当部分を引用します。

「水平思考」とは、1960年代に作られた言葉で、情報を別の文脈に置き換えてイメージし直すことを意味する。

たとえば、古いアイデアに新しい活用法を見つけるために、一見バラバラ無コンセプトや領域を見つけたりする。

「RANGE 知識の幅が最強の武器になる」

ここで印象に残ったのは、具体例に任天堂が出てきたことです。

この本によると、ゲームウォッチやファミコン、ゲームボーイはこの「水平思考」よって生み出されたそうです。

興味のある方はぜひ読んでみてください。なかなか興味深かったです。

確かに、知識の幅が広がることで、今まで考えなかった組み合わせを考えることができます。

いわゆるアイデア商品などもこの水平思考で生まれているのだろうと思います。

個人的に、水平思考だなあと思っているのは、コーヒーと和菓子、抹茶とチョコレートのペアリングです。ちょっと違いますかね笑

それはさておき、知識の幅を増やすことで、今までの知識を新たなものに変化させることできるということですね。

私も、この「水平思考」を使って新たなモノを創り出していきます!

以上が、「好奇心の向くままに知識の幅を広げる」3つのメリットになります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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