久しぶりの教育系の記事です。
少し前に、「自分でできる子に育つほめ方・叱り方」という本を読みました。
「モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くしたオックスフォード児童発達学博士が語る」という前文があります。何かすごそうですね笑
以前にアドラー心理学で、「ほめる」「叱る」は。子どもと上下関係を作ってしまうので良くない、ということが書いてありました。
「ほめない」「しからない」はなかなか実践できないので、この本を読んで勉強しようと考えました。
「ほめ方」「叱り方」それぞれの視点でよりよい方法を述べていきたいと思います。
1うまくいくほめ方の2つのポイント
1つは、子どもをよく観察することです。よく観察することで、子供の行動の裏にある感情にも気づくことができ、適切に褒めることができるからです。
この本には、具体的にほめることが大切であると書いていました。
例えば、漢字のテストで良い点をとった時にどう褒めればよいでしょうか。
「すごい」「えらい」だけだと、結果をほめることになり、悪い点数をとった時にはほめられないという考えになってしまいます。
そこで、具体的にほめる、特に過程を褒めることを意識します。
例えば、「漢字を指で3回なぞるやり方がよかったね」や「丁寧に書くことを意識していた成果だね」と過程に着目させます。
すると、次のテストも意欲的に行うことができ。たとえ良い点が取れなくとも、自分で次の手立てを考えることができます。
子どもの様子をよく観察し、具体的な過程をほめる、これは大切だと考えます。
2つ目は、子どもの考えに共感し、必要に応じて質問することです。
「ほめることとどんな関係があるの?」と思う方もいるかと思います。
たくさんほめる言葉をかけてあげるのも大切ですが、より重要なのは子どもが何を考えているかを理解することです。
つまるところ、私達がほめる言葉をかけ続けるよりも、子どものことを少しでも理解しようとすることのほうが、子どもにとっては嬉しいのかもしれません。
ここで、共感することの大切さについて、本から引用します。
本来、子どもが求めているのは評価ではなく、何かを達成したとき、新しいことを発見したとき、嬉しいことがあったときに、大好きな両親や先生とそれを共有することなのです。
つまり、喜び・興奮・驚きなどといった感情を、大切な人と一緒にわかちあうことで、自分の居場所があるという感覚が生まれ、幸せな気持ちになるのです。
「自分でできる子に育つほめ方・叱り方」
例えば、私は2人の娘と夜寝る前に絵本の読み聞かせをしています。今日本屋で「ラプンツェル」の絵本を買いました。
映画のラプンツェルとは全然違う話に娘は戸惑っていました。私も初めて知ったのですが。ラプンツェルという野菜があるのですね。
その野菜をめぐって悪い魔女とのトラブルが起こるという話でした。娘は、ラプンツェルは人だから野菜じゃないと言っていたので一緒に調べました。
すると。「えー!」と驚いていました。私も一緒に驚き、今度売ってたら買おうと決めました笑
そして、寒いねと一緒に体を温めあいながら寝ました。言葉もそうですが、抱きしめ合ったりすることも分かち合うことであると本に書いてありました。
2つの方法に共通することは、子どもと関わることに時間をかけることです。よく観察することも、共感し質問するのも時間が必要です。
何が必要なのか、今一度考え直し時間の使い方を工夫していきます。
2うまういく叱り方
一番やってはいけない叱り方は、「罰」を与える叱り方だそうです。
体罰・怒鳴る・ものを取り上げる・無視するなどがこれに当たります。
これの何がいけないか、私が一番思うのは子どもがこのやり方が適切な方法だと思ってしまうことだと考えます。
例えば、うるさいときに怒鳴って解決する方法をとったとします。
この方法を使えば静かになるとわかった子どもは、友達などにも同じような方法を使うことが考えられます。
なので、子どもが真似することで成長できるような叱り方を私達自身が行っていくことが大切であると考えます。
正直、「うまくほめる」より「うまく叱る」ほうが何十倍も難しいことだと考えます。なぜなら、そこに怒りの感情が入ってくるからです。
そのような中で、うまくいく叱り方のポイントを2つに絞って紹介します。
1つ目は、まずは気持ちに共感し、その後行動について話すことです。
このことは、以前ブログに書いたのでよろしければお読みください。
結局これがすべてのような気もしてます。
ちなみに2つ目は、「わたしメッセージ」を使って子どもに伝えることです。
「わたしメッセージ」とは何か、反対の「あなたメッセージ」を含め以下に引用します。
「わたしメッセージ」とは、相手を批判したり否定したりせずに、「私」自身の気持ちを中心に、自分自身がどう感じているか、またはその理由は何であるかということを伝えながらコミュニケーションをとる方法です。
「あなたメッセージ」は、人中心の批判と同じように、受け手側は「責められた」と感じやすく、攻撃的になったり、言い訳をしたりと、自己防衛の反応をとりやすくなります。
「自分でできる子に育つほめ方・叱り方」
「私は、〇〇だと思う」ということを提案として伝えることで、子どもに今後どうすべきなのかを一緒に考えるための手立てになります。
これは、ほめることにもつながってきます。そしてアドラー心理学の「貢献感」にも繋がります。
アドラー心理学の「貢献感」を育む言葉で説明した、「ありがとう」「嬉しい」「助かった」はまさに「わたしメッセージ」です。
ここでモンテッソーリ教育とアドラー心理学がつながった!と感動しました。(厳密には違うのかもしれませんが)
以上が、うまくいく「ほめ方」「叱り方」とは何か?の答えとなります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。