「AIに負けない子どもを育てる」から学ぶ読解力の高め方

今日は、教育系でいきます!少し前に読んだ、「AIに負けない子どもを育てる」を再読しました。「AIvs教科書が読めない子どもたち」の続編にあたる本です。

ほとんど忘れていましたが、大切なことがたくさん書いてあったので記事にしました。今回のテーマは、「読解力を高めるためには」というものです。

読解力とは、文字の通り文章を読んでその意味を理解することです。単に文章が読めることとは違います。

それでも、まずは文を読むことができなければ理解もできないのでスタートとしては必要不可欠です。

次に著者は語彙が必要だと述べています。言葉についてどれほどの理解があるかで読む力がわかるということです。

例えば、「語彙」という言葉の意味がわからなければ、私が何を伝えようとしているのかがぼんやりしてしまいます。

なので、ブログなどで不特定多数に伝えるためには、できるだけ簡単な言葉で説明する必要がありますね。

そして著者は、読むために必要な力を以下のように述べています。

さて、、字が読め、十分な語彙量があれば、不自由なく文章を読むことができるでしょうか。いいえ。それでもまだ十分ではありません。(中略)

それが、文の作り(構文)を正しく把握したり、「と」「に」「のとき」「ならば」「だけ」など、機能語と呼ばれている語を正しく使えるようになることなのです。

「AIに負けない子どもを育てる」より

なるほどなあと思いました。機能語が文のどこに係っているかをしっかりと理解することで、読む力が高まるということです。

これは、私もあまりできていないなと思います。普段の読書では、キーワードになりそうな言葉を選びながら読み進めることが多いです。

そのため、一文をしっかり読まずに、著者の言いたいことと違う解釈をしてしまっているのではないかと思いました。

必要なときには、意味を考えて読むことも必要だなと考えさせられました。そして、このことを子どもたちにどう伝えればよいかを考えました。

「文の構造を考え、意味を考えて読む」これを子どもが意識することで読解力を高められると考えます。この本を読んで考えた具体的な方法について、以下3点を説明します。

1穴埋めプリントを卒業する

なぜ穴埋めプリントではいけないのか。それは、キーワードだけに注目してしまい、文章の構造が見えにくいからです。

一見、穴埋めプリントは効率よく勉強するためには大切なように思います。私も子どもの頃は穴埋めプリントをよくやっていました。

しかし、穴埋めプリントに頼りすぎるとただの暗記の作業に陥る可能性が高くなります。文を読まなくてもテストができてしまうのですから。

ちなみに、著者は以下のように説明しています。

小学校では、「効率よく算数や漢字や、重要キーワードを覚えさせる」ためのドリルやワークシートを多用するのではなく、まずは自分の気分や力加減をコントロールしながら作業に集中できるようになることを目指したほうがいいです。

「AIに負けない子どもを育てる」より

小学生のうちはワークシートに頼りすぎず、自分でノートをまとめる力をつけようということですね。

そうすれば、自分の文章を読む機会が増え、文章の構造を書きながら理解できるのではないでしょうか。

2質より量を大切にし、自分の文章を理解する

これは、とりあえず書いてみるということです。文章の質にこだわることももちろん大切です。

しかし、実際にたくさん文章を書いていくうちに自分なりの文章のクセが見つかります。私も、ブログの文章を書き続けていると自分のクセに気づきました。

例えば、気を抜いて文章を書くと、文末が「思いました。」で終わることが多くなってしまいます。

これは、自分の自信のなさが文章に表れているのかなと感じました。なので、「思いました。」が2回続くようなことがあれば、文末を再検討するようにしています。

このように、文章をたくさん書くことで見えてくるものがあります。

そしてその文章を読むことで、文の構造を意識できるのではないかと考えます。

子どもなら、主語や述語、接続語などの使い方を定着させるためにもまずはたくさん書かせてみて改善していくやり方が読解力につながっていくと考えます。

3教科書の大切な部分を音読する

これは、特に小学校中学年の児童に必要なことのようです。

本文を以下に引用します。

国語意外の科目、特に理科や社会の教科書を音読する。特に、「〜を……という」のような定義を表す文がでてきたら、必ず全員で復唱する。

「AIに負けない子どもを育てる」より

なるほど、定義を表す文章には機能語が含まれることが多いです。これを読むことで、少し複雑な文章の構造に触れることができるということです。

教科書以外でも、文章を読むことは大切だと考えます。例えば、自分で書いた文章を音読すると、文章のリズムや構成の違和感に気づくことができます。

私も、長い文章を書いてしまった時は、一度文章を読んで必要でなければ短くします。そうすることで、少しずつ文章力と読解力が高まると考えます。

以上が、「AIに負けない子どもを育てる」から学ぶ読解力の高め方でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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