「反応しない練習」から学んだ即実践できる2つのこと

今日は、「反応しない練習」という本を読みました。「ブッダは実は合理的な考え方をしていた」という考え方をもとにした本です。

この本を読んで、昔の自分を振り返るきっかけになりました。なぜなら、10年前、私は反応しまくりのネガティブ人間だったからです。

自分でも信じられないくらいでしたね。今回は、私が反応しまくりの日々から脱出できた過程をお話しつつ、「反応しない練習」でよいと思った2つのポイントについて説明します。

まずは、私の過去についてお話します。自分がネガティブだなと感じたのが大学生の時でした。

それまではむしろなんにも考えていませんでした。ある意味平和ですね笑

大学生の時は、なにか失敗してしまうと必要以上に落ち込むことが多々ありました。それも、周りの人が気がつくレベルです。

テンションも高い時は高かったので、浮き沈みが激しかったんだと思います。

どうにかしたい!とはそこまで思っていなかったので、大学3年生くらいまでそんな日々が続きました。

転機が訪れたのが、大学4年生のときです。私はとあるボランティア団体に所属していたのですが、そこでとある大学教授の先生の講演会がありました。

確かタイトルが、肯定感を高めようというものだったと記憶しています。

そこで、「眼の前に起こっている現象は変わらない。しかし、その現象をどう捉えるかは自分次第」という話になるほどなと思いました。

そして、「目の前の現象は自分で意識することで認識を変えられる。」ということも話していました。   

その教授はコップの水の話を例にあげていました。

「コップの中に水が半分入っています。」

「水が半分入っているということは変えられません。」

しかし、「もう半分しかない」と思うのか、「まだ半分もある」と思うのかは自分次第です。

「ならば、肯定的に考えることで自分を変えることができます。」

今こうして書いてみると、自己啓発セミナーのような感じですが、当時の私には突き刺さりました。

「廊下は走るな」ではなく「廊下は歩こう」というような感じです。これを機に、自分の考え方が変わりました。

すぐに変わったわけではなく、意識をすることで少しずつ変わっていきました。

相手にとってネガティブな事を言う際は、何か他の言葉で伝えられないかと考える習慣を意識しました。

考え方の練習をして、自分の思考が変化していったと思います。そうなると、感情の浮き沈みもほぼなくなりました。

一旦事実を見てから、思考する時間をとるので些細なことでは動揺したり、考えすぎたりすることがなくなりました。

そのことを、「反応しない練習」を読んでふと思い出しました。

その中で、これはすぐに実践できるなと思ったことを2つお話しします。

1心の半分を前に、もう半分を後ろに使う

これは、普段も使える方法です。一部を以下に引用します。

まずは、心を「前と後ろ」に分けてください。目を閉じてみて、①前の方を向く心と、②心の内側(奥・後ろ側)を見る心をイメージしてみるのです。

前を見る心は、そのまま相手を見ることに使います。「ただ理解する」という立場に立ちます。

このとき、後ろ側(奥)にある心では、自分の「反応」を見ます。心が動くのは当たり前。その動きつづける心を見張って、よく気づいて、それ以上の反応をやめる。

「反応しない練習」より

このことを、私の解釈で説明します。

これはのわたしの話で説明した、「現象」と「自分の気持ち」を分けるということです。

心の前の方では、目の前の「現象」をただひたすら客観的に見ます。「コップに水が半分入っている」「廊下を走っている人がいる」などですかね。

目の前のことを理解しようとするのが心の前のほうです。

次に心の後ろ側では、自分の「気持ち」がどうなっているかをよく見てみます。本書では、心が動き続けるのを見張り、反応するのをやめると説明しています。

私は、ここで「怒り」や「妬み」などのマイナスの感情を特によく観察することがが大切だと考えています。特に人間関係において重要です

例えば、先程の「廊下を走っている」を考えてみます。自分が教師の立場であれば、注意をすると思います。

そこで、心の後ろの方をよく観察します。そうすると「なんで走っているんだ。危ないじゃないか。」怒りの感情を感じるかもしれません。

大切なのは、そこで「自分の気持ち」を把握することです。時には、「怒る」ということも必要になります。

何度も注意しているのに、走り続けていると危ないですよね。

ですが、いきなり感情を出してしまわないように、一度自分の気持ちを客観的に把握することは大切なことだと考えます。

ということで、心を前と後ろに分けて考えることはよい方法だなと感じました。

2人間関係に大切な4つの心がけ

本書の後半では、人間関係を良好にする4つの心がけというものを説明しています。詳しく以下に引用します。

慈【慈しみの心】これは、相手の幸せを願う心です。自分の都合や欲求を通すことではなく、純粋に「相手が幸せであるように」と願う心のことです。

悲【悲の心】これは、相手の苦しみ・悲しみをそのまま理解すること。相手の「非」に共感することです。

喜【喜の心】これは、相手の喜び・楽しさをそのまま理解すること。相手の「喜」に共感することです。

捨【捨の心】これは、手放す心、捨て置く心、反応しない心です。「中立心」ともいいます。欲や怒りという反応に気づいて、ストップをかける心がけです。

「反応しない練習」より

これも、非常に参考になりました。一言でいうと相手に対する「思いやり」だと思いました。      

「思いやりをもちなさい」親が子に伝えたりしますが、結局「思いやり」って何?と思う子もいると思います。

その答えがこの「慈・悲・喜・捨」の心がけだと感じました。相手の幸せを願い、一緒に喜んだり悲しんだりして、欲や怒りをコントロールする。

これを意識すれば、人間関係が良好になると考えます。今後も、意識していきます。

以上が、「反応しない練習」から学んだ即実践できる2つのことになります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

                                                       

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