「2030年すべてが加速する世界に備えよ」から考える、教育の未来

「センス・オブ・ワンダー」から一転、今日は「2030年すべてが加速する世界に備えよ」という本を読みました。

「センス・オブ・ワンダー」を久しぶりに読んだ3つの理由と感想

まず、読んでの感想は2030年は私が思っていた以上に速いスピードで変わっていくのだなということを感じました。

教育の未来をお話する前に、2つのキーワードを説明します。

1つは「コンバージェンス」、もう一つは「エクスポネンシャル」です。

「コンバージェンス」は「融合」という意味です。「エクスポネンシャル」は「指数関数的」という意味です。

様々な分野が融合することで、成長が指数関数的に加速することを著者は主張しています。

本書には、空を飛ぶ車などが2030年には実現するという予想も書かれています。

空を飛ぶ車なんてまだまだ先の話だろうと思っていました。指数関数的な加速の凄さをなんとなく実感しました。

確かに、私も30数年生きていますが、ガラケーからのスマホの進化で一気に世界が変わったと感じています。

音楽なんかも小学生の頃は、CDやMDを使って音楽を聞いていました。

MDなんかは、すごい時代が来たなと感動していましたが、今は全然見かけなくなりました。

色々な技術が出てきては消えの繰り返しで、そのスピードはたしかに速くなっています。

そのような中で、「教育」はどのような変化が起こるのか。本書の文章を以下に引用します。

VRはとりわけAIと組み合わせたとき、従来の教育の最良の部分を引き出すとともに、従来の教育に欠けていた共感力や感情的スキルを育むのに役立つ可能性がある。

何より重要なのは、AIとVRが5Gネットワークと融合すると、世界的な教育問題の見え方がまるで変わってくる。

「2030年すべてが加速する世界に備えよ」より

なるほど、AIとVRが融合することで、個別最適化された教育を実現することができると私は読み取りました。

今までの画一的な教育方法はMDのようになくなっていくことが予想できますね。

さらに、教科学習の定着だけでなく、共感力や感情的スキルも育むことができるそうです。教師いらずですね。

そのような時代になることを理解した上で、私が未来の教育に必要なものは何かということをお話します。

それは、集団のなかで、人と関わる力を身につけることが学校教育では必要なのではないかと考えます。

私が今のところ教育の目標として考えていることが3つあります。

①自分の好きなことを見つけ、好奇心の向くままに学ぶ。

②様々な種類の人間とかかわり、大切な人との時間を楽しむ。

③困った時は助けを求めつつ、自分で生きていく力を身につける。

この中の、②の部分ですね。①③はAIとVRでもできそうな気がしています。

ただ、実際の人間関係は学校の中で直接の関わりから学ばないとわからないのではないかと考えています。

最悪生きていくためには、対人スキルがなくても大丈夫だとは思います。友達がいなくても、一人で生きていくこともできるし、それで楽しむ方法も今はたくさんあります。

しかし、大切な人と過ごす時間というのはより人生を豊かにしてくれます。私は特に、一緒にご飯を食べたりお酒を飲んだりしている時にそれを強く感じています。

なので、それを学校教育でも人と関わる力を特に意識することで、AIやVRにはできない力を身に付けられるのではないかと考えます。

もし、それすらもAIが代替してくれる時代が来たら、教師はいらないですね。

以上が、「2030年すべてが加速する世界に備えよ」から考える、教育の未来でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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