前の記事に引き続き、「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン」についての記事です。以下にリンクを張りましたのでぜひ読んでみてください。
この本についての記事は1つだけにしようと思っていました。しかし、この本があまりにも良すぎてもう一本記事を書こうと思います。
今回は、プレゼンを成功させるたった一つの方法です。
とても簡単です。「事前に練習をたくさんすること」です。
当たり前じゃないと思うかもしれませんが、私も先日のプレゼンの際にイメトレだけで声に出しての練習は一切やりませんでした。
地味な方法ですが、ひたすら本番を想定して練習することがプレゼンを成功させるための一番の近道だそうです。
以上が、プレゼンを成功させる唯一の方法になります。しかし、これでは終わりません笑
これからは、何を意識して練習すれば良いのかの方法論についてお話します。3つの視点でまとめてみました。
1体全体で表現する
私がやってしまったミスとして、「プレゼン資料を見ながらプレゼンをする」というものがあります。これがなぜいけないのかというと、相手に伝えようとしていないからです。
自分が原稿を読みさえすれば、聞き手は満足してくれるだろうという勘違いから起こったミスです。
大事なのは聞き手です。聞き手が理解して満足しているかは、聞き手の顔を見ないとわかりません。
だからこそ、原稿はシンプルにして相手の表情を見ながらプレゼンを進めていく必要があります。
その際、体全体でプレゼンを表現することは非常に大切です、本書の文章を以下に引用します。
どのような言葉で説明するのかはもちろん大事だが、そのしゃべり方も同じくらい大事である。ジョブズはキーワードにパンチを効かせる。それぞれの文章で一番大事な部分を特に強くしゃべるのだ。しゃべり方に合わせて大きな身ぶり手ぶりも使う。
ジョブズが一番生き生きするのはステージ上である。この時ジョブズが行うことが3つある。アイコンタクト、開いた姿勢、手をよく使うーの3つである。
「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン」より
アイコンタクトは先ほど説明しました。相手の目を見て話すということです。これを意識することで、聞き手の理解度がわかります。
開いた姿勢というのは、ポケットに手を入れたり腕を組んだりすることなくオープンに話すということです。
最後に、手をよく使うというのは言葉に合わせて手を動かすということです。
びっくりさせたい時は大きく手を動かすことで、相手に伝わりやすくなります。
この3点を駆使することで、より良いプレゼンになります。まずはスライドを見て説明するのはやめましょう。
2自分の話し方のクセを意識する
自分の話し方のクセを意識することで、相手に情報をスムーズに伝えられます。例えば、話す時に「えー」といってしまうクセがある人は、聞き手にとって「えー」が気になってしまい話に集中できないことがあると思います。
私は、「えー」という人がいたら何回「えー」というのか数えたことがあるくらい気になります。しかし、そんな私も、中学生くらいの時に「えー」を指摘されて自分で修正した経験があります。
自分の話し方のクセは、他人に言われて初めてわかるものだと思います。他にも、20代前半のときに、「すごい」という言葉をかなり頻繁に使っていたよと言われました。
これも完全に無意識で使っていました。友人に協力してもらえる状況であれば自分のクセをチェックしてもらうと良いでしょう。
それができないときには、自分の話している姿をビデオに撮ることが良い方法だと考えます。でも、自分が喋っているところを見るのはなんか嫌ですよね笑
でもそこをぐっと堪えることで、自分のクセを治すことができます。私も、一度自分が人前で話しているところをビデオに撮りました。
そこでわかったのは、話し方に抑揚がないことと、話す時に腕を組むという悪い癖があったことです。
次からは、この2つを改善するために、意図的に小さな声で大切なことを話し、先程の体全体で表現するということを意識して話してみました。
効果はまだそれほど実感できていないですが、自分の中で「変わった!」とはっきりと感じることができたのでそこは良かったなと思っています。
「自分の話している姿をビデオに撮る」話す力を高めたい方は、ぜひ一度実践してみてください。
3プレゼンを楽しむ
今まで、様々な技法について紹介してきました。最後は、精神的な話です。プレゼンを成功させるためには、聞く人が話に共感してもらう必要があります。
そのためには、聞き手に興味をもってもらわなければなりません。そこで大切なのが、プレゼンをしている人が楽しく話しているかどうかです。本書から以下に引用します。
聞き手は情報を得ると同時に楽しみたいと思っているのに、それを忘れてしまうビジネスコミュニケーターが多い。
新しい情報を提供するとともにその過程を楽しむのだ。聞き手にとっても一石二鳥である。ほかの人たちも笑顔でもっと楽しむべきなのだ。それなのに「プレゼンテーションモード」に入るから、会社や製品、サービスに対して持っている熱意が現れなくなってしまう。
「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン」より
自分がプレゼンの過程を楽しむことで、聞き手に楽しさと内容を伝えることができるということです。
確かに、今まで情熱的に話したこともありましたが、表情はちょっと怖かったかもしれません笑
真剣に伝えようとすると、表情が固くなってしまいがちですが笑顔はやはり大切ですね。
私も、熱意を持って伝えますが、笑顔で聞き手を笑わせるくらいの余裕を持って話してみます!
以上が、プレゼンを成功させる唯一の方法とそれを実現するための3つのポイントでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。