『LIFE SHIFT』から考えるこれからの生き方

今回は、長寿に対しての考え方です。『LIFE SHIFT』という本を読みました。本書によると、今後は人生100年時代が来るとのこと。その部分を以下に引用します。

いま進んでいる長寿化は、私たちすべてに少なからず影響を及ぼす。平均寿命は大幅に伸びる。いま先進国で生まれる子どもは、50%を上回る確率で105歳以上生きる。(中略)いま20歳の人は100歳以上、40歳の人は95歳以上、60歳の人は90歳以上生きる確率が半分ある。

『LIFE SHIFT』より

先のことはわからないし、明日には死んでしまうかもしれない。ですが、100以上生きる可能性ということも視野に入れなくてはいけないのかなとこの本を読んで感じました。

長寿化は、個人的にはあまり歓迎はしていなかったのですが、この本を読んで少しは明るい未来を想像することができました。まあ、結局は自分が全てなので道を切り拓いていくしかないのですが。

著者は言うには、今は「教育」「仕事「引退」の3ステージが制度として成り立っているが、今後はそれが崩れてマルチステージになっていくとのことでした。

また、余暇の時間を表す「レクリエーション」は、マルチステージの時代には自分への投資を行う「リ・クリエーション」(再創造)が必要になるとのこと。

自分自身をよく知り、必要に応じて投資を行っていくことが必要です。お金以外にどのような資産があるか、以下に引用してまとめます。以下は、無形資産と呼ばれるようです。

1一つ目は生産性資源。人が仕事で生産性を高めて成功し、所得を増やすのに役立つ要素のことだ。

2二つ目は活力資産。大ざっぱに言うと、肉体的・精神的な健康と幸福のことだ。健康、友人関係、パートナーやその他の家族との良好な関係などが該当する。

3最後は変身資産。100年ライフを生きる人たちは、その過程で大きな変化を経験し、多くの変身を遂げることになる。そのために必要な資産が変身資産だ。自分についてよく知っていること、多様性に富んだ人的ネットワークをもっていること、新しい経験に対して開かれた姿勢を持っていることなどが含まれる。

『LIFE SHIFT』より

以上が、無形資産になります。今までは、生産性資産と活力資産のバランスを考えてきました。例えば、就職して働くと、所得を増やそうと一生懸命に働きます。

お金を稼ぐためにひたすら働く人生。確かに、お金がないと生きていくことが難しくなるのでひたすらに働きます。生産性資産がこれにより蓄積されていきます。

しかし、そんな生活を続けていくとふと「これでいいのか?」と思う瞬間があります。そこで、活力資産に気づきます。

お金を稼ぐために健康や家族や友人を犠牲にしていないか、そんな事を考えて両者のバランスを考えようと気付きます。

今までは、このバランスを3ステージの中で考えていけばよかったのです。しかし、マルチステージ時代になると、3つめの変身資産が必要になります。

変身資産のポイントは、「自分についての知識」、「多様性に富んだネットワーク」、「新しい体験に対して開かれた姿勢」になります。

まずは自分についてよく知ることが大切だそうです。自分は何が好きで何が嫌いなのか。人生で何をしていきたいのか。自分の強みはなにか。そんな事を考えることが一歩目です。

そして、様々なジャンルの人と関わりを持ち、新しいことにチャレンジする姿勢を持ち続けることが大切であると。

これを、年齢関係なくやっていくことがこれから求められることです。確かに、年をとっていくとだんだんと思考が固まってきて、新しいことに取り組むことが億劫になってしまうのかなと考えています。

しかし、今まではそれで良かったのが100年時代になると、自分で切り開いて人生の意味を考えていかないと長寿化がデメリットにしかならないとのこと。

私も、いま様々な職種と関わるようにしているので、それを続けていきます。そして、今の仕事だけではなく、他の仕事にも興味があるのでこれから変身資産を築いて行きたいと考えております。

本を読むだけではなく、様々な人と関わりネットワークを広げていきたいと思います。

著者が提案する働き方として、「エクスプローラー」「インディペンデント・プロデューサー」「ポートフォリオ・ワーカー」があります。詳しくは本書を読んでいただけたら幸いです。

以上が、『LIFE SHIFT』から考えるこれからの生き方にあります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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