あけましておめでとうございます。どうぞ今年もよろしくお願いいたします。
今回は、「美意識」についての本です。著者の細尾真孝さんは西陣織の名店「細尾」の12代目の経営者だそうです。本書を読んでいて、美意識が仕事にもたらす影響は大きいのだなと感じました。
今回は、特に印象に残った部分を3つお伝えしていきます。参考になれば幸いです。
1体験して感じることの大切さ
これは、非常に共感できます。該当部分を以下に引用します。
だから遠くへでも積極的に出かけ、面倒に感じることでも敢えて挑戦し、リアルな体験を得て、感性を大きく開いていきましょう。家と職場の往復だけのマンネリな生活を繰り返していては、美意識も磨かれないでしょうし、自分の価値観を広げることもできません。自分を奮い立たせて、意識して未体験のものやことに触れてみようとすることがとても重要なのです。
固定観念を壊し続けながら、妄想によってビジョンを広げ、自身の美意識を鍛え、育てていく。美を追求する営みである工芸には、これからのビジネス、そしてこれからの時代を考えるためのエッセンスが詰まっています。
『日本の美意識で世界初に挑む』
やはり体験することの良さ、大切さを感じた1年でした。昨年は、本当に色々な場所に顔を出してコミュニケーションをとってきたと思います。
一昨年はコロナの影響でほとんど外出する機会がなかったので、その腹いせもあるかもしれません笑とにかく、インスタやツイッターで情報を集め、多少場所が遠くてもいい経験だと思いチャレンジしました。
そのおかげで、友達がたくさんできました!私の仕事である教育以外の異業種の方々とたくさん話す機会があり自分の仕事を見つめ直すきっかけになりました。
行きつけのカフェも増え、そこから落語家さんや民族楽器の演奏家の方とも繋がり、落語会やコンサートにもお邪魔して自分の価値観の幅を広げることができました。
今まで生きてきた32年間でいちばん成長できた気がします。10年前の自分だったら想像もできないでしょう。こんな私になるとは笑
10年前といえば、学生時代を謳歌しており、テキーラを飲んでオールしつつ、タイやベトナムにバックパッカーで貧乏旅行をしていました。
やはり、実際に体験することで感性、美意識が高まりさらに磨いていきたいなと思います。そのためには、リモートではなく、実際に五感を働かせる体験をすることで美意識を高められると考えます。むしろそれしか無いです。
落語なんてまさにそうです。youtube配信も見ましたが、実際に見た方が1億倍いいです。
今年も、体験にこだわって生きていきます。
2ジョン・ラスキンの言葉
「何を考え、何を知り、何を信じているかは、結局は取るに足らないことだ。唯一重要だと言えるのは、何をするかだ」
何ををアクションしたか、もっと言えば、「どう世の中を変革できたか」に重きを置いています。
これは今の時代、重要なポイントだと思います。外野からああだこうだ言う人は多いですが、実際に行動を起こせる人はとても少ない。
『日本の美意識で世界初に挑む』より
「重要なのは何をするか」ジョンラスキンさんは行動することの大切さを解いています。今年に入っていろんな人から「よく行動にうつせますね!」と言われました。
私としてはそこまで苦労せずにやっていることなのですが、他の人から見ると意外と難しいことなのかもしれないと思うようになりました。
これも色々な方と話すことで、自己を俯瞰視することができメタ認知につながったのではないかと思います。今自分の一番の強みはこの「行動力」にあると自信を持って今年はアピールしていきます!
3働き方を変えるカギは工芸にあり
これまでの働き方で私たちは、自ら、「人間の自由な創造的活動(opera)」を表現できていたでしょうか。お金を対価に労働の時間を会社に提供し、平日は我慢して働いて(labor)、そのぶん余暇を楽しむ、と言うものではなかったでしょうか。
これからのビジネスに求められるのは、「余暇」と「労働」という区別をなくし、働くことで自由と創造性を発揮し、それによって新しい価値を生み出していくことではないでしょうか。そして、「自由と創造性を創造性を発揮するカギは、工芸にある」というのが私の持論です。
『日本の美意識で世界初に挑む』より
本書を読んで、「工芸」っていいなあと心の底から思いました。ただ、伝統工芸みたいな職人の技という感じではなく、自分の美意識を信じて自分の手から生み出すものを増やしていきたいなと。
自分がいいと思ったことを信じて、目の前の一人でも多くの人に共感してもらえたらなと思います。このブログもそうだと思いますし、教育でもそうです。そのためには、自己の美意識を常に高めていくために行動していきたいなと感じました。
以上が、『日本の美意識で世界初に挑む』から昨年を振り返ってみるになります。
最後までお読みいただきありがとうございました。