『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか』から今年の目標を考える

美意識シリーズ第二弾です。前回の細尾さんの本を読んで、「美意識」にさらに突っ込んだ本を読んでみました。

ちなみに前回の記事はこちらになります。『日本の美意識で世界初に挑む』から昨年を振り返ってみる

今回のブログでは、『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか』を読んで、美意識について考え、そこから今年の目標を考えてみようかと思います。

みなさんの参考になれば幸いです。

1論理的・理性的な情報処理スキルの限界

ここ数十年の日本の会社では、論理を重視するあまり息苦しくなっているそうです。著者は、「論理」と「直感」、「理性」と「感性」のうち、「直感」と「感性」が重要であると指摘しています。

経営の意思決定においては「論理」も「直感」も、高い次元で活用すべきモードであり、両者のうちの一方が、片方に対して劣後するという考え方は危険だという認識の上で、現在の企業運営は、その軸足が「論理」偏りすぎているというのが、筆者の問題提起だと考えてもらえればと思います。

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのかより

確かに今の社会はエビデンス重視というかかなり堅いなあというイメージがあります。確かに論理的であることも大事ですが、直感でこれいいねということも大切なのではないでしょうか。

これも、どちらかが大事というよりもバランスが大事です。著者がいうには、会社のトップが直感のアート思考で提案し、幹部が論理的にサイエンス思考を用いて、そのアイデアが実現可能なのかを検討していく。

このようなバランスが取れると、新たなイノベーションが起こると著者は述べています。直感、アート思考は大切なのですが、なんでも直感で決めるとまずいですよね。

特に、美意識が低い会社のトップが直感で提案してもあまり良いアイデアにはならないでしょう。だからこそ、美意識を高めることが必要になってくるのです。

2ビジョンと美意識

日本の企業には「ビジョン」が無いと著者はいいます。日本は太平洋戦争後、アメリカをはじめとする先進国に負けないように、論理と理性で経済大国になりました。

しかし、経済大国でトップランナーになった途端、追っていく目標がなくなり停滞期を迎えます。これからの企業は多くの人を共感させられるようなビジョンがないと厳しいと著者はいいます。

ここでも重要になってくるのは「理性」ではなく「感性」です。どんなに戦略的に合理的なものであっても、それを耳にした人をワクワクさせ、自分もぜひ参加したいと思わせるような「真・善・美」がなければ、それはビジョンとは言えません。

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのかより

ビジョンは確かに大切だと感じました。ちょうど今日は新年の始まりなので、私の今後のビジョンを考えてみたいと思います。今年の目標も含め。

私は、10年後を目標にカフェをやります。そのために、今年はコーヒー豆の焙煎を勉強します。カフェの経営で食べていくには、厳しいことが予想されるます。

そこで、まずはコーヒー豆をうまく焙煎できるようになり、ネット通販で売ろうかと思っています。今まで通ってきたカフェの店主と相談して、焙煎機の購入も検討していきます。

ということで、自分が納得できる珈琲豆の焙煎をすることが今年の目標です。

コーヒー豆のビジョンは以下の通りです。

ビジョン→持続可能で日々の暮らしをよくする珈琲豆

1生産者の持続可能性を意識する

2メインのブレンドは、いつ飲んでも美味しいと思える味を目指す。浅煎り・深煎りは個性をめざす。

3パッケージにこだわる。余計なゴミを出さないパッケージ。布がいいか。

また、10年後の店のビジョンですが、「美意識と多様性と誤配」をテーマにカオスな店にしたいと思います。訳がわかりませんがそれがいいのです。

日本をはじめ世界各国の素敵なモノを店に置き、色々なジャンルの人と混ざり合ってあたらなつながりを生み出せる店にしたいです。

店で、個展をやったり勉強会をしたり落語や民族楽器のイベントをしたりと妄想は膨らみます。私自身も新たな出会いを楽しみに店をやっていきたいと思います。

ビジョンはそんな感じです。

3イノベーションに必要なストーリーと世界観

イノベーションには、ストーリーと世界観が必要であると著者は述べています。その具体例としてアップル社を挙げています。確かに、アップルのストーリーや世界観に共感する人は多いのではないでしょうか。

私も、このブログをMacBookで書いていますし、仕事はiPadとApple Pencilを使ってやっています。スティーブ・ジョブズの考えも素敵です。

一方で、ストーリーや世界観はコピーできません。ストーリーや世界観というのは、その企業の美意識がもろに反映するわけですから、これはサイエンスではどうしようもない。そして繰り返せば、アップルの本質的な強みはテクノロジーでもデザインでもなく、アップルという抽象的なイメージに付随する世界観とストーリーなのだということです。

ここが、イノベーションが継続的な経済価値を生み出すものになるかならないかの分水嶺であり、言うまでもなく、世界観とストーリーの形成には高い水準の美意識が求められることになります。

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのかより

ストーリーや世界観はどこから生まれるのでしょうか。やはりここでも美意識が出てきます。確かに、MacBookやiPadのデザインはパクろうと思えばパクることができるんじゃないかと思っています。

ですが、それを生み出すまでの過程や思考などは真似できるものではありません。モノにストーリーがあるから欲しくなりますし、会社にも行ってみたいと思えるのではないでしょうか。Google本社とかもいつかは行ってみたいなと思います。

ストーリーや世界観を生み出していくために、美意識を高めていきます。

以上が、『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか』から今年の目標を考えるでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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